山の恵み。

山の恵み。

 ある環境プランナーに質問されました。  「沖縄の都市に大きな木が少ないのはなぜだと思いますか?」  「ああ、それは沖縄戦で散々やられたせいでしょうね」(やや得意気味に)  「でも、あれから70年以上も経っているのですよ!」  「とすると、台風のせい?」  「この理由がひとつ腑に落ちたのは、最近台湾に行っ... >>続きを読む。

赤瓦家。

赤瓦家。

 ちょっと前までの沖縄のひとたちは「赤瓦家」が建つと、それこそ村では大変な羨ましがりようでした。大変なお金がかかったんですね。地域のひとたちが祝いに駆けつけたり、お盆には青年会が新築の「赤瓦家」の前庭でエイサーの演舞で祝福したりしたのです。  小年の目にも、それはとても大きな祝いごとに見えました。  しかし、そ... >>続きを読む。

ボクネン作品を語る。

ボクネン作品を語る。…

 ボクネン作品は、ときどき新聞や雑誌で批評されることがあります。今年2月12日にも沖縄タイムス紙上の「展評」でジャーナリストの方によって、その批評が掲載されました。ここに紹介します。   祭祀空間に再生の物語 「ボクネンを見る〜万象連鎖シリーズⅢ〜」                      ... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]子どもたちは“夢想の天才”

[ようこそ美術館へ]子どもたちは“夢想の天才”…

 毎年恒例の“アミークスの子供たちとボクネン”のコラボ作品を紹介しましょう。これは、うるま市にある国際学園アミークス(国際人を育てる英語教育の学校法人)の子供たちが、ボクネン美術館の作品をみてイメージを喚起し独自の共同作品を仕上げるというもの。 下絵は去年10月に仕上げ、そのあと学校に戻って彫りと刷りを終えま... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]直感とエネルギー。

[ようこそ美術館へ]直感とエネルギー。…

 ひとは傍から見ただけではわかりません。これは美術館に来た鑑賞者に、よく感じるものです。今回も北海道からいらしたツアー客の70代後半とも思しき品のいいご婦人に話をうかがいました。 正直のところ、「絵は私には難しくわかりません」といういつものお決まりの答えが返ってくるばかりと思ってました。ところが、そのご婦人、... >>続きを読む。

艶蕗。

艶蕗。

 だいぶ前のことです。石垣島の小料理屋でなんとも美味な野菜炒めを食べたことがあります。しかしこの野菜、見た覚えがないんですね。  「この野菜、なんですか」と言う問いに、女将さんが「オオタニワタリですよ。どう、美味しいでしょ。新芽の部分ですがね」と答えてくれました。 なるほど先島を中心に各島々には、口に入れる... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]絵は神様のメッセージを伝える“窓”。

[ようこそ美術館へ]絵は神様のメッセージを伝える“窓”。…

 絵を鑑賞する方々は、いろいろです。絵の色や線に感嘆するひと、そして絵の奥に潜む“不思議”を読み解くひとです。 今日は、その“不思議”な鑑賞者の話。つまりそのひとたちは沖縄に特徴的な人々で、古くから“ユタ”などと呼ばれる“霊媒者”たちです。今、美術館で『万象連鎖展』を開催中ですが、その摩訶不思議な作風には、こ... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]“俺たち”まだまだやれる。

[ようこそ美術館へ]“俺たち”まだまだやれる。…

 ボクネンの友人は全国に広がっている。そんな人たちが突然、美術館を訪れてくるのはそう珍しいことではない。 正月の6日。来館したのは、池田裕行さん。ご存知、「筑紫哲也NEWS 23」で知られた報道記者。ボクネンとは旧知の仲で、ときどきユンタクをする仲だ。マラソンが趣味の池田さん、この日も年相応の健康問題を皮切り... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]“絵”が及ぼす不思議。

[ようこそ美術館へ]“絵”が及ぼす不思議。…

「絵のなかにとても“音楽”を感じます。実は私は東北大震災で“住む場所”を失いました。その“場”がなくなったら、“音楽”や“芸能”までが失われたことがよくわかりました。ボクネンさんの絵に、芸能が生まれる“場”が描かれているのをすごく感じたからです」 こう静かな口調で話してくれたのは、仙台生まれの女性。絵から... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]黄色の差し色。

[ようこそ美術館へ]黄色の差し色。…

 ボクネン美術館には、いろんな外国の方が訪れます。やはり、日本人とは違った鑑賞の仕方をしますので、スタッフとしてはとても勉強になります。それでも作家論、作品論と言うのは危ういものですから注意しなければなりません。 「とても素晴らしい!黄色の差し色が鮮やかでおもしろい!」 この感想は先日、来館した外国の男... >>続きを読む。