[ようこそ美術館へ]子どもたちは“夢想の天才”

 毎年恒例の“アミークスの子供たちとボクネン”のコラボ作品を紹介しましょう。これは、うるま市にある国際学園アミークス(国際人を育てる英語教育の学校法人)の子供たちが、ボクネン美術館の作品をみてイメージを喚起し独自の共同作品を仕上げるというもの。

下絵は去年10月に仕上げ、そのあと学校に戻って彫りと刷りを終えました。子供たちは「ボクネン先生に見て欲しい」と、この時期にいつもラブコールをくれるのです。

この共同作品(掲載版画参照)、毎年4年生みんなで描きます(30×40センチほどの版木を何枚もつなぎ合わせた大きさ)。いつも子どもたちの作品には、その自由闊達な表現で驚かされますが、今年もまた例外ではありませんでした。

 『浜の岩陰』の模写から始まったこの作品。海を遠くに手前は人気のない陸地が描かれています。なんともその幻想的な光景は自然の奥深さを感じさせます。版画が自分の意志を持ち、現実を超えて想像の宇宙へと旅立つシーンのようです。人間をひとりも描かず、これほど自然の奥行きを感じさせる作品は見るものを圧倒します。子どもたちはいつも自由そのものですね。ボクネンもコラボに関われて嬉しそう。

さてそのあとは、ボクネンとのおしゃべりタイム。子どもたちの奇抜な質問に一番喜んでいるのは作家本人。その日の午後、校内には笑い声が止むことはありませんでした。(當山)