[ようこそ美術館へ]「闇の覚醒」でしょ?

[ようこそ美術館へ]「闇の覚醒」でしょ?…

 「これはね、闇が覚醒して光がとけたんだ。それから、とけた光はあのガイコツたちになったんだ。光は闇にあやつられているからね。画面にたくさん広がっている白いたまごたちは儀式をしている女の人たちになったんだ」 以上のくだりは小学4年生の男の子が、『万象連鎖』をみて話してくれた感想です。これ、ほんとうです。 ... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]今日は打ちのめされたなぁ。

[ようこそ美術館へ]今日は打ちのめされたなぁ。…

 「ワォー」 美術館で突然大声をあげたのは、子どもたちではありません。ボクネンです。 作家の前に列をつくり、次々に絵を見てもらっているのは、もうお馴染み「そらいろえん」の園児たち。 「いやあ、心をとらえて絵を描いてるなぁ」 「子どもたちは気持ちで絵が描けるんだなぁ。4歳でもうそういう気持ちに... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]明るさの後ろの悲しみ。

[ようこそ美術館へ]明るさの後ろの悲しみ。…

二人の40代の女性に声かけをしてみました。11月も後半の午後のこと。   BA(美術館):作品を見てどう感じましたか。 女性A:確かに絵は明るく描かれていますけど、その奥には暗い悲しみもまた感じます。 BA:へえ…、それは興味深いですね。 女性A:悲しさを明るさで表現している... >>続きを読む。

私の『万象連鎖』。

私の『万象連鎖』。…

 11月16日から秋・冬の展示会『心のゆくえ』(万象連鎖シリーズⅢ)が始まりました。そこで開催にあたって、何人かのみなさんにシリーズ作品の感想を訊きます。(「万象連鎖シリーズ」とは“つなぎ絵”のスタイルでイメージのままに作品を作り続けていくというものです。ちなみに現在、226点に及んでいます) 今回は、ボクネ... >>続きを読む。

見えないものを見る。

見えないものを見る。…

 ボクネンが版画を彫る理由のひとつに、「世の中には見えるものより、見えないものの方がずっと多い」ということがあります。ですから「見えないもの」への創作の衝動に駆られ、彫る機会も増えます。「見えないもの」とは何か。これはどうにも理解できないままでいました。 それが一冊の民話を読んでいるときにピンときたのです。ヒ... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ]どうして版画があるんですか?

[ようこそ美術館へ]どうして版画があるんですか?…

 最近にわかに“版画”の課外授業で来館する小学生が増えています。作家の作品をじかに感じて欲しいというのが先生たちの目的のようです。 その日来館したのは、中城小学校38名の4年生たち。自分が好きな作品を館内から一点選んで感想を書くというのが授業の課題です。 とりあえずみんな感想文を仕上げると、スタッフへの... >>続きを読む。

[ようこそ美術館へ] Don't ask me!

[ようこそ美術館へ] Don't ask me!…

「Don’t ask me!」 その日は、子どもたちの模写大会。一番最初に先生が注意したのは、この「Don’t ask me!」という英語でした。つまり、絵を描くときには「どうして描いたらいいの」とか「ここはどうするの」とかの質問は一切、聞かないでくださいということです。 絵は大人に教えられたり習っ... >>続きを読む。

ワリミの空。

ワリミの空。

「ほら、枝や木の葉が空を被い始めたよ」 版画作家はおもいぶかげにそう言いました。 アカラ2階の美術館の下にある“ワリミ通り”(ワリミは沖縄では<割れ目>のことで、そこから漁師たちは海に出たり戻ってきたりする)から空を見上げているのです。思えば10年前、美術館を樹や木の葉で被われる森にしようと、言い出... >>続きを読む。

エイサーになる。

エイサーになる。

  「大きくなったら、なんになる?」 サッカー場を見つめている4歳の男の子に聞いてみました。 誘導になるかともおもいながらも、次の質問をしてみたのです。 「サッカー選手かな? 野球選手かな?」 するとその男の子の答えは、迷うことのない大きな声でした。 「エイサーになる!... >>続きを読む。

ミーダマシ。

ミーダマシ。

 先日、「ミーダマシ」というウチナー口を耳にしました。「ミー」は目、「ダマシ」は「タマシ」で報酬、分け前という意味です。つまり「見ていた報酬」というわけです。 昔の漁村では、よく村びと総出で「地引き網」をしてましたが、その漁獲は浜に出ていた村人それぞれ同等に分けたんですね。海の村の「やさしい決めごと」です。 ... >>続きを読む。