『さきよだ』

 新型コロナ感染でいま、世界が稀に見る不安な毎日を余儀なくされています。その不安を少しでも癒そうと、アーティストたちが連帯の輪を広めるべくネットの世界で奮闘しています。この状況を乗り切るには、音楽や絵画こそ人々の魂を救うのだと言う人も少なくありません。

 本日4月21日現在、新型コロナ感染による死亡者数は186名に登っています。この方々の意思を無駄にしないためにも、いま生きている人々は何をすべきか考えざるを得ないとおもいます。

 我がボクネン美術館も、作品を通してその意思に少しでも報いることができればと願っています。

 さて、ボクネンが1988年に描いた『さきよだ』と言う作品(掲示作品参考)があります。これは岬の大岩に死者の霊魂が宿っていると言うものですが、海や戦争で死んでいった人たちの祈りや悲しみや願いを描いたものです。こう考えると、現在の新型コロナ感染による死亡者の方々の意思とオーバーラップせざるを得ないところがあります。

 私たちが『さきよだ』や、他の芸術作品から学ぶことがあるとすれば、この死者の犠牲を決して無駄にしてはいけないことでしょう。<當山>