投稿日時:2020年03月23日(月) 16:12

ランタナの花。

 この話題はときどき書いています。またやりますね。ボクネン美術館は2010年に開館。「森のような美術館」「美術館のような森」を目指して10年がたちました。今ではガジュマルやウスク、フクギ、バンシルー(グヮバ)、ヤシなどが成長し、道ゆくひとの目を喜ばせています。花々も咲いています。開花時の赤花(ブッソウゲ)は台湾人や中国人に人気です。

 目立たない草花たちも魅力的。まさに、いま開花中の“ランタナ”(写真参照)。この花、フラワーショップで売られるほどの人気アイドルではありませんが、小さな顔をいくつも覗かせるように咲く雑草です。

 それにしても名前の“ランタナ”は魅力的。そうそう『ランタナの花咲くころ』という小説もありました。これまで、その目立たない感じが「いい!」なんて友達にも話したりしていましたが「なんで、あんな花なんかが好きなんだ」と言われびっくり。 “ランタナ”の臭い匂いが嫌いなんだそうです。“匂い”もよく知らないのに遠くから眺めるばかりで「好きなんだ」というのは、やはり“ランタナ”という花をよく知らないと言う証拠。でも、その匂いも含めて、この雑草が好きであることは今も同じです。

 ボクネン美術館の周囲には、名もなき草花がいっぱい。美術館の帰りにそんな花々を観察してみませんか。ああ、そういえば春の展示会は『春の輝き』。ぜひ足を運んでください。<當山>

              <写真:美術館南側に咲く「ランタナ」>