風はどこから吹いてくる。

風はどこから吹いてくる。…

 ボクネン美術館では「風」がよく出てきます。前回の展示会が「風の聲」でしたし、作家の画集のタイトルが『風のゆくえ』(これはラジオ番組のタイトルにもなりました)でした。それから奄美開催の最初の個展名も「風の島から」でした。さらに、アカラの建物にも二つの「風」の道があります。  これらの「風」の登場は、偶然の一致では... >>続きを読む。

神さまはジュゴンに乗って。

神さまはジュゴンに乗って。…

 昨日の8月5日(旧暦6月15日)は、伊是名勢理客の“うんなー”の日でした。ぼくも、この豊年祭(綱引き)には何度か見に行き、参加もしたことがあります。  綱引き前の“道ジュネー”には、部落の拝所や、その年のめでたいことのあった家々をまわり、村人みんなでお祝いと祈りを捧げます。そんな風に夕方から深夜までみんなで行進... >>続きを読む。

ひまわりが見ている。

ひまわりが見ている。…

  先週の水曜日(7月27日)。うるま市にある「NPO法人 児童デイサービスくるみ」の皆さん13名(先生4名、児童9名)が来館してくれました。(7月27日の記事もありますので合わせて読んでくださいね)  美術館にいてもっとも勉強になるのは「子供たちの感想」を聞くことです。もちろん、ほとんどの子供たちは「大人に気に... >>続きを読む。

版画の母。

版画の母。

 今、「向日葵」展を開催中です。館内の向日葵作品には色鮮やかなものから、迫力あふれるものまで多種多様。まさに向日葵の大集合です。  そんななか、ある作品の前にガラスケースがあり、そのなかに「版木」(絵を彫りつけた印刷板)があります。その作品は『オメデトウのひまわり』(2000年、32.0×25.5cm)です。 ... >>続きを読む。

緑門。

緑門。

 ボクネンが好んで描く作品に〝緑門シリーズ〟があります。昭和20年代までに生まれたひとたちは、この沖縄の古き時代の光景をよく覚えていると思います。「ああ、こんなトンネル、通ったことがあるよ」なんて口々に言うことでしょう。  ぼくも何度かこの〝緑門〟をくぐりました。ただ、ぼくのは海の緑門ではなく、畑入り口にある山に... >>続きを読む。

島吹。

島吹。

ボクネンは今年、画業30周年を迎えました。それと合わせて、この30年のあいだに新聞雑誌などに掲載されたエッセイ、絵本などの文章、インタビューや対談などの収録も数多く残しています。それで『風の島』(ボクネン読本)<仮称>というタイトルで、200ページ程の出版を企画しています。 その編集作業を進めるなか、面白... >>続きを読む。

『樹娘』(きこ)。

『樹娘』(きこ)。…

先週の月曜日、6月19日のこと。ボクネンが秋の展示会(『紋様の祈り〜未来へのまじない〜』)のために作品を彫り始めているという話を聞いて、読谷のアトリエまで出かけてみました。 すると、すでに3点の作品(48.0×47.0cm)がモノクロ刷りを終えていて、そのなかのひとつに『樹娘』(きこ)と言う作品がありました。... >>続きを読む。

浦添ようどれ。

浦添ようどれ。

 昔から不思議に思っていたことがあります。浦添城跡の一画にある「浦添ようどれ」のことですが、その王陵には、首里城で王に就いた尚寧王が葬られていると言います。彼がその墓に眠るのは、浦添出身の王だからということになっています。  それはいいとして、なぜ「ようどれ」(夕凪)なのでしょうか。「浦添ようどれ」の別名は、「極... >>続きを読む。

「甲斐よしひろさん」が、やってきた!

「甲斐よしひろさん」が、やってきた!…

「やあ、こんにちは」 「あらあら、どうも、どうも」 初対面にしては、まるで旧知の仲のよう。そのわけは、音楽と絵の仕事が共通する何かを感じたからのようでした。 先月5月の25日。梅雨の真っ只中、ボクネンを訪ねてくれたのは、あの甲斐バンドのリーダー、甲斐よしひろさん。某FM局の対談収録のためです。... >>続きを読む。

白龍。

白龍。

 以前に話だけはクヮッチー(ご馳走)していた「白龍」(はくりゅう)。  ついに昨日6月11日の真昼間、沖縄の空を通過していくのを見ました。この「白龍」というのは、今の時期、つまり小満芒種(スーマンボースー:沖縄口で梅雨の代名詞)の後半〝ボースー〟の時に、本土のほうに向かって龍のような白い長い雲が沖縄本島を下にして... >>続きを読む。