神さまの仕業。

 ボクネン 美術館は版画専門誌『版画藝術』へ季節ごとに掲載する広告を兼ねて、作品にタイトル以外の「言葉」をつける試みをやっています。鑑賞者のひとりが勝手に自分の“感覚”を絵にぶつけてみることになるわけですね。もちろん作家にも了解を得て、この企画は進められています。

ボクネン はよく「絵は観る者のもの」と言っていますから、絵にはどんどん旅をしてもらいたいのです。この新しい“絵言葉”はまさしく“絵”が新たなじぶんと出会うことになるのかも知れません。

さて前口上はこれくらいにして、お題の作品は2000年の沖縄サミットのときに彫られた『部瀬名岬』(現展示会でも公開中)。そして今回の絵言葉は“神の手縫い”ということになりました。

手つかずの自然の複雑極まるデザインは、もちろん人間が作り上げたものではありません。では誰が作ったんでしょうか。あの神さましかいませんよね。そしてその宇宙規模のきめの細かい織物は“神の手縫い”でしか仕上らないでしょう。