投稿日:2018年05月21日

ボクネン ・インタビュー

ボクネン ・インタビュー…

  —こんにちは。きょうはあなたが30年前に描いた版画の処女作品『UNNAR』(ウンナー=伊是名島の豊年祭、1984年制作、下掲作品)のことを聞きます。 ボクネン ああ、それは興味深いなぁ。 —つまり、あの作品には余すところなく“祭り”“村”“文化”といった“人間の営み”が発露していて、...

投稿日:2018年05月14日

Dear BOKUNEN

Dear BOKUNEN

 外国人が見たボクネン 絵の感想のコーナーです。この方は、作品ではなく美術館の外観(ボクネン のデザイン)に興味を覚えたようです。独特な言葉の使い方が感じられ興味深いです。 グアムのNHK番組でここを取り上げていました。とても興味を持ちました。この建物はまるで「溶けている」ようだ。スペインのバルセロナに行った...

投稿日:2018年05月07日

Dear BOKUNEN

Dear BOKUNEN

今回からスタートする「Dear BOKUNEN」コーナーです。今や外国人観光客の入域は絶好調。美術館にも多くの外国人が訪れますが、その鑑賞の仕方の面白さは日本人とはまた違ったユニークなものもあり興味深いです。このコーナーでは彼らの文章を紹介したいと思います。美術館の一角には「来館メモ」が設置されてますので、ご来館の際に...

投稿日:2018年05月01日

神さまの仕業。

神さまの仕業。

 ボクネン 美術館は版画専門誌『版画藝術』へ季節ごとに掲載する広告を兼ねて、作品にタイトル以外の「言葉」をつける試みをやっています。鑑賞者のひとりが勝手に自分の“感覚”を絵にぶつけてみることになるわけですね。もちろん作家にも了解を得て、この企画は進められています。 ボクネン はよく「絵は観る者のもの」と言って...

投稿日:2018年04月23日

ボクネン・インタビュー “省略”

ボクネン・インタビュー “省略”…

-きょうは絵を描くときの“省略”について聴きたいと思います。というのは20年近く前に、あなたは作家の大城立裕さんに「絵には省略ができないんですよ」と言ったことがありますよね。そのとき大城さんは「省略は年齢がするものだから」と答えていました。それから、あの“省略”というのはどうなったんでしょう? ボクネン ああ...

投稿日:2018年04月16日

開催中の展示会『水の記憶』の作品から。

開催中の展示会『水の記憶』の作品から。…

 今、開催中の展示会『水の記憶〜すべての始まり〜』から作品を紹介しています。今回は『波紋』(はもん、2000年作)です。上に掲げているのがそうですが、実はこの作品はある不思議さを感ぜずにはいられないもので、ボクネン自身の資質をもっともよく表しているものと思われます。 その不思議さとはこの作品が、どんな場所でど...

投稿日:2018年04月09日

開催中の展示会『水の記憶』の作品から。

開催中の展示会『水の記憶』の作品から。…

 いま開催中の展示会『水の記憶』から、一押しの作品を紹介しよう。上に掲げた『来訪』(1991年)である。これは「珊瑚花畑」シリーズの四十五番目に描かれたもの。  この作品が描かれた1991年は、“神話”や“物語”を題材にしたものが多く、作家もこれらのテーマによく関心を示していた。ちなみに、そのあとの時期1993年...

投稿日:2018年04月02日

絵って不思議なものですね。

絵って不思議なものですね。…

美空ひばりの「人生って不思議なものですね」ではないですけど、「絵って不思議なものですね」とおもったことがあります。 ボクネン美術館での展示会10回目(『モノクロームの歌』)のとき、当時は英語のタイトルも添えようと懸命に訳していたことがあります。それで上に揚げた作品『牛頭』(ごず、1989年)を英語で外国人...

投稿日:2018年03月26日

待望の大作2点、年ごとに常設展示。

待望の大作2点、年ごとに常設展示。…

 ボクネンの代表作と言えば『節気慈風』(1996年)、『大礁円環』(1996年)、そして『真南風の向日葵畠』(1998年)ではないでしょうか。例えば、わざわざ本土から来館されるファンのなかには、「『節気慈風』か『大礁円環』を見たかったんですが…」と残念がることが結構あります。そこで私たちスタッフもなんだか心残りのま...

投稿日:2018年03月20日

行きはよいよい、帰りはこわい。

行きはよいよい、帰りはこわい。…

 8000メートル級の山をいくつも登ってきたベテランが、ある山を目の前にして天候不良のため断念したそうです。それも天頂までのわずかばかりの距離を残しながら。 そして、その登山家は再びその山に挑戦し、ついに登頂を成功させました。すると、その登山家、意外なことを言ったのです。「私が再度、挑戦したのは帰り道のためで...