絵って不思議なものですね。

絵って不思議なものですね。…

美空ひばりの「人生って不思議なものですね」ではないですけど、「絵って不思議なものですね」とおもったことがあります。 ボクネン美術館での展示会10回目(『モノクロームの歌』)のとき、当時は英語のタイトルも添えようと懸命に訳していたことがあります。それで上に揚げた作品『牛頭』(ごず、1989年)を英語で外国人... >>続きを読む。

行きはよいよい、帰りはこわい。

行きはよいよい、帰りはこわい。…

 8000メートル級の山をいくつも登ってきたベテランが、ある山を目の前にして天候不良のため断念したそうです。それも天頂までのわずかばかりの距離を残しながら。 そして、その登山家は再びその山に挑戦し、ついに登頂を成功させました。すると、その登山家、意外なことを言ったのです。「私が再度、挑戦したのは帰り道のためで... >>続きを読む。

ボクネンインタビュー

ボクネンインタビュー…

  ーこの3月24日から春の展示会『水の記憶』が始まります。そこで本日は作品に表れた“水”について聞きます。これは、ぼくの個人的な見方で恐縮ですが、『ブーゲンビレア』(1989年)や『花波』(はななみ、1993年)を見て、なぜか“水”の雰囲気を感じるんです。あなたはいつも「絵は観る人のもの」って言っ... >>続きを読む。

またはーりぬ ちんだら かぬしゃまよ。

またはーりぬ ちんだら かぬしゃまよ。…

 中学校のころまでは、童謡や歌謡曲の歌詞をずいぶんと勘違いしていた。先輩や先生も意外と指摘や注意をしないものだからまるで気づかないでいた。 例えば「うさぎ追いし」を「うさぎおいしい」と思っていたり、グループサウンズの『想い出の渚』のなかの歌詞「水面(みなも)走る」を、ずっと「皆も走る」と信じていた。 そ... >>続きを読む。

渡り鳥。

渡り鳥。

 世の中にはびっくりすることがいっぱいある。最近もひとつあった。我慢ができないので話をさせてほしい。 渡り鳥のことである。首を大空に向けて渡り鳥が飛んでいくのを眺めるのはなんとも情緒的でいいものだけど、彼らの生態についてはほとんど知らないのが正直なところ。そのくらいの知識だから、せっかく南島にも季節の風物詩と... >>続きを読む。

「自分だけのものを発見しよう」。ヤンバルで講和会が開催される。

「自分だけのものを発見しよう」。ヤンバルで講和会が開催される…

今月2日の金曜日。名護市の名桜大学でボクネンの「講和会」(「大学と人生」シリーズの一環)が開かれました。これは、学生の単位取得も兼ねた講義(教養科目)と、大学が開催する公開地域イベントでもありました。 会場には200名近くの学生と地域の住民が訪れ、ボクネンが話す故郷伊是名島と版画のことに熱心に耳を傾けていまし... >>続きを読む。

船になったみやらび(娘)。

船になったみやらび(娘)。…

 琉球王国の時代ですから16世紀から17世紀にかけてのことです。王国から赴任してきた離島・先島の役人が、現地で気に入った“娘”を3年ほどのあいだ現地妻にしたという話が残っています。  もちろん、数年でも高級役人の傍にいて贅沢に暮らせるということで現地妻になった“娘”もいますが、なかにはその強制をよしとしない女性も... >>続きを読む。

私は言葉。絵に会いたいな。

私は言葉。絵に会いたいな。…

 このシリーズは、ボクネン美術館が版画専門誌『版藝』に季節ごとに出している広告を一足お先に紹介するものです。言わば絵に言葉を乗っけるので、作家とは別のタイトルをつける試みになります。 今回の広告は、179号(春季号)に掲載。お題の作品は『風と咲く』(2006年、45.0×47.0cm)です。作品の桜は、白さが... >>続きを読む。

BOKUNEN INTERVIEW

BOKUNEN   INTERVIEW

ー きょうは女性像と、その奥に潜む本性みたいなものについて聞きます。女性が描かれているボクネン作品のなかで、私が最も気になるのは『昇玉』(しょうだま、2005年)ですが、この作品を見ていると、実は以前あなたから聞いたことのある“チンジローハル”のことを思い出すんです。 作品に彼女からの影響があれば話しても... >>続きを読む。

「気分」から生まれた「ようなもの」。

「気分」から生まれた「ようなもの」。…

 上に掲げた作品は『清らかな始まり』(2011年、48.0×47.0cm)です。いま開催中の『紋様展』でも観ることができます。この版画には白いグローブのような花が朝日の周辺を散りばめるように囲んでいます。ところが、これは花ではありません。花の「ようなもの」です。  と言うのは作家のボクネンは「これは植物じゃないん... >>続きを読む。