投稿日:2017年05月29日
風の種。
梅雨の時期ですが、公園でウォーキングなどをしていると、ふと“小さな風”が身体にあたってきて、とてもいい気持ちにさせてくれます。おそらく、夏に向けて南からの風が吹きはじめているのでしょう。 ところで、この“小さな風”、沖縄(琉球)語ではとても素敵ないいかたをします。つまり、小さな風でゆくゆく大きくなっていく...
投稿日:2017年05月22日
歌川広重の雨。
以前に予約録画していた『広重が描いた日本の絶景』(NHK日曜美術館)を最近、やっと観ました。録画した理由は、このごろ版画で気になっていた“雨”の描き方に興味をもっていたからです。それも歌川広重は「雨の詩人」という言い方もされていますからね。もっと詳しく広重について知りたいと思っていたのです。 広重の雨の作品と...
投稿日:2017年05月15日
梅雨どきの風がおもしろい。
先週の土曜日から、奄美地方とともに沖縄地方も梅雨入り。さて、この季節に吹く沖縄の風の名前と働きがおもしろいので、紹介したいとおもいます。もちろん、元ネタは“風の百科事典”ボクネンです。教科書に載っている言葉ではなく、地元に伝えられる風の言葉ですから、これがまたすごくおもしろいのです。 たとえば、いまの梅雨どき...
投稿日:2017年05月08日
30日間の幕を閉じた愛媛展。
この5月7日で、終了した「名嘉睦稔展〜風の伝言を彫る〜」。のべ30日間の開催で、愛媛の方ばかりでなく、会場には遠方北海道からも訪れるファンもいてかなりの熱狂ぶり。80点余に及ぶ作品の展示は、作家の画業30周年の節目を飾る記念すべき展示会にもなった。ライブ制作、開催記念特別対談(×早見和真<小説家>)、子供たち<...
投稿日:2017年05月01日
愛媛展、彫り下し作品から。その2
愛媛展、17日目が過ぎました。遊子小でのワークショプの盛り上がりで、この2、3日、中学校や高校の生徒たちが、団体で鑑賞され盛況のようです。 さて、現地で彫り下ろした作品から、今回は『星降る段畑』(2017年、62×49 cm)を紹介しましょう。いつも感じるのですが、ボクネンはどこの位置からこの作品を描...
投稿日:2017年04月24日
愛媛展、彫り下し作品から。
現在、開催中の愛媛展。全85点のなかに、いわゆるご当地作品が、11点含まれている。愛媛に住むひとびとも、お馴染みの風景を描いた作品に、興味津々。そこで、その作品のなかから『星指す来島海峡大橋』(49×62 cm)を紹介しよう。まず驚くのは、橋や海にかかる黄色いイルミネーションである。目に飛び込んでくるばかりの“...
投稿日:2017年04月17日
作品に言葉を載せてみよう。
もうご存知のかたも多いとおもいますが、ボクネン美術館では、版画専門誌『版画藝術』に広告を兼ねて、作品にタイトル以外の「言葉」をのせる試みをしています。もちろん作品には、タイトルというものがあります。それは作家が名づけたもので正式な名称ということになります。でも、ここで私たちは作家にことわりを...
投稿日:2017年03月28日
春の展示会、始まる。
先週の土曜日(3月25日)から、ボクネン美術館では新しい展示会『風の聲』(古層からの手紙)が始まっています。ちょうど今、春先の季節、いろんな風を感じる絵が44点、展示されています。ぜひ、足を運んでいただければとおもいます。 それでは、新展示会でのぼくの一押しを紹介します。画面の上にあります『走る夏風』(199...
投稿日:2017年03月06日
版画芸術 No175 沖縄から大和へ ボクネンの「桜日本」
版画専門誌『版藝』(No.175、春号)に、名嘉睦稔の桜作品『発知苗代桜』『桜乃花滝』『空と咲く』など9点が6ページにわたり特集されています。 これはボクネンの情熱たぎる桜を登場させることで、『沖縄から大和へ—ボクネンの「桜日本」』のタイトルのもとに誌面構成したものです。若い頃「一斉に咲き、一斉に散る」と...