投稿日:2015年10月05日
おしゃべりQ館長 その32
先月、「障害ある作家展」という見出しの記事を新聞で読んだ。埼玉県立近代美術館の学芸員が全国から美術作家12人を推薦し、「すごいぞ、これは!」展を、9月19日から同美術館で開催されるというのだ。いま、10月だからいま開催中のはずである。ちなみに沖縄からは喜舎場盛也さん(36)が「漢字シリーズ」と「ドットシリーズ」を...
投稿日:2015年09月24日
おしゃべりQ館長 その30
今年も「2015イチハナリアートプロジェクト+3」に出かけた。+3というのは、これまでの伊計島の展示場に加え宮城島・浜比嘉島・平安座島のみっつの展示場が増えたことによる。ちなみに、今回は4回目。去年も楽しませてもらったが、今回は第3回目の旧伊計小学校の展示場を含まず、すべての作品が村落の空き家を利用しての展示とな...
投稿日:2015年09月14日
おしゃべりQ館長 その29
一昨日の9月12日、土曜日。午後4時半より久々にアーティスト・トークが開催されました。タイトルを『絵の舟に乗って』と銘打ち、「絵の力」を考えてみようというのがテーマでした。会場には早々と50名余りのみなさんが集まっていただき、なにやらこれまでと違う雰囲気に興味津々。というのもステージにはギターが置かれ、横にはボク...
投稿日:2015年09月07日
おしゃべりQ館長 その28
15年前である。ニューヨークの美術館を、ほぼひとりでブラブラしたことがある。ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館などだが、ほかにも小さな美術館がたくさんあり、街がまさにアートに溢れていた感があった。その間、お気に入りの画家の作品を立ち所に観ることができて夢のように...
投稿日:2015年08月31日
おしゃべりQ館長 その27
もう20年以上も前のことだとおもう。プロジェクト・コアのみんなで伊是名島へ旅行に行ったことがある。余談だが、これを当時は「コア・トレ」と言った。もちろん、そのときボクネンの生家も訪ねた。 生家に行った際、僕はなにげなく裏部屋に入ってみて、びっくりした。そこに、油絵が一枚だけ壁に掛かっていたのである。とくに驚い...
投稿日:2015年08月25日
おしゃべりQ館長 その26
ある作品を前にして、遠い過去を憶い出してしまうなんてことはありませんか。私の場合、大体が風景ということになります。例えば、ゴッホの『アルルの病院の中庭』(1989年)を見ると、なぜか昔訪れた親戚のアパートの外廊下から見た中庭を憶い出したりします。また、岸田劉生の『道路と土手と塀』(1915年)では、小学校のころ野...
投稿日:2015年08月18日
おしゃべりQ館長 その25
今回は、ボクネン作品について話してみたい。おもえば『Bang Bang』(館長の言説誌)や、新聞等でもけっこうボクネン作品の批評はやってきたつもりだが、いまだもって、納得のいく言説をやった試しがない気がする。私の実力のせいもあるのだが、とにかくボクネン作品のカテゴリー的な「引き出し」が多いことが私の筆力のおぼつか...
投稿日:2015年08月10日
おしゃべりQ館長 その24
先月の7月25日から、ボクネンの『ともだち展』が始まっています。ちなみに、この展示会、11月23日まで開催してますので、みなさんぜひ足を運んでくださいね。さて『ともだち展』の話を少しばかりしてみます。作品は全54点。まあ、まさに「ともだち」に関する版画がならんでいるわけですが、これはボクネン自身が彼の故郷にさまざ...
投稿日:2015年07月27日
おしゃべりQ館長 その23
「戦争画」について 日本の敗戦から70年が経過した。国会では安保関連法案が衆議院を通過し、参議院での審議に移ろうとしている。日本もかまびすしい状況になっているのだ。そんななか、巷では「戦争画」なるものが、いろんな戦後70年企画と結びついて世をにぎわせているようだ。さて、こんなときだからこそ、「戦争画」なるもの...