おしゃべりQ館長 その27

おしゃべりQ館長 その27…

 もう20年以上も前のことだとおもう。プロジェクト・コアのみんなで伊是名島へ旅行に行ったことがある。余談だが、これを当時は「コア・トレ」と言った。もちろん、そのときボクネンの生家も訪ねた。  生家に行った際、僕はなにげなく裏部屋に入ってみて、びっくりした。そこに、油絵が一枚だけ壁に掛かっていたのである。とくに驚い... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その26

おしゃべりQ館長 その26…

 ある作品を前にして、遠い過去を憶い出してしまうなんてことはありませんか。私の場合、大体が風景ということになります。例えば、ゴッホの『アルルの病院の中庭』(1989年)を見ると、なぜか昔訪れた親戚のアパートの外廊下から見た中庭を憶い出したりします。また、岸田劉生の『道路と土手と塀』(1915年)では、小学校のころ野... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その25

おしゃべりQ館長 その25…

 今回は、ボクネン作品について話してみたい。おもえば『Bang Bang』(館長の言説誌)や、新聞等でもけっこうボクネン作品の批評はやってきたつもりだが、いまだもって、納得のいく言説をやった試しがない気がする。私の実力のせいもあるのだが、とにかくボクネン作品のカテゴリー的な「引き出し」が多いことが私の筆力のおぼつか... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その24

おしゃべりQ館長 その24…

 先月の7月25日から、ボクネンの『ともだち展』が始まっています。ちなみに、この展示会、11月23日まで開催してますので、みなさんぜひ足を運んでくださいね。さて『ともだち展』の話を少しばかりしてみます。作品は全54点。まあ、まさに「ともだち」に関する版画がならんでいるわけですが、これはボクネン自身が彼の故郷にさまざ... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その23

おしゃべりQ館長 その23…

 「戦争画」について  日本の敗戦から70年が経過した。国会では安保関連法案が衆議院を通過し、参議院での審議に移ろうとしている。日本もかまびすしい状況になっているのだ。そんななか、巷では「戦争画」なるものが、いろんな戦後70年企画と結びついて世をにぎわせているようだ。さて、こんなときだからこそ、「戦争画」なるもの... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その22

おしゃべりQ館長 その22…

 今日は絵を観た印象を言葉にする「記事」と「評論」の違いについておしゃべりしてみようとおもう。これまではこのことが、あまりぼくも気にならなかったのだが、ここにきて少しかんがえを詰めてみようとおもう。  まず「記事」と「評論」は、まったくもって目的自体が違うということである。「記事」の目的は新聞雑誌などで不特定多数... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その21

おしゃべりQ館長 その21…

 ひとは何気なしになにかを発見するときがある。発見というと大げさだが、じぶんなりに納得いったと言った方がいいかも知れない。今日のお題は、「絵はなにが特徴づけるか?」ということについて話してみたい。  もちろんそのことにつていは、ずっと考えてもいたのだが、やはり決定的な(私的に)答えを出せずにいた。たとば、「小説は... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その20

おしゃべりQ館長 その20…

 昨日の6月7日。Eテレで『「マネジメントの父」が愛した日本の美』という番組があった。マネジメントの父とは、経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッガー(1909〜2005)のことである。深くにもぼくは、彼が企業経営の達人であることは知っていたが、まさか日本の室町時代の山水画や江戸時代の禅画、文人画などの水墨画どのファ... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その19

おしゃべりQ館長 その19…

 ボクネン語録にはいろんなものがあって、みなさんにもよくご存知の方がいるかも知れません。  「絵は観るひとのものだ」「一回しか死なない」「絵はすでにそこにある」「絵には描く順序がある」などなど、数えあげるときりがありません。それらの語録は、だいたいにおいてぼくは理解できているつもりです。  でも、これまで理解し... >>続きを読む。

おしゃべりQ館長 その18

おしゃべりQ館長 その18…

 おひさしぶりです。Q館鳥ですが、しばらく渡り鳥になっていました。さて、今回のお題は「動機づけ」です。つまりは、うちのスタッフが本土のとある公営美術館に先月行ったときの話です。スタッフが観覧を終えてある美術品ブースの前を通りがかりました。「見覚えのある版画だな?」とおもった瞬間、ブースのオーナーみたいなひとが「棟方... >>続きを読む。