投稿日:2015年06月29日
おしゃべりQ館長 その22
今日は絵を観た印象を言葉にする「記事」と「評論」の違いについておしゃべりしてみようとおもう。これまではこのことが、あまりぼくも気にならなかったのだが、ここにきて少しかんがえを詰めてみようとおもう。 まず「記事」と「評論」は、まったくもって目的自体が違うということである。「記事」の目的は新聞雑誌などで不特定多数...
投稿日:2015年06月22日
おしゃべりQ館長 その21
ひとは何気なしになにかを発見するときがある。発見というと大げさだが、じぶんなりに納得いったと言った方がいいかも知れない。今日のお題は、「絵はなにが特徴づけるか?」ということについて話してみたい。 もちろんそのことにつていは、ずっと考えてもいたのだが、やはり決定的な(私的に)答えを出せずにいた。たとば、「小説は...
投稿日:2015年06月15日
おしゃべりQ館長 その20
昨日の6月7日。Eテレで『「マネジメントの父」が愛した日本の美』という番組があった。マネジメントの父とは、経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッガー(1909〜2005)のことである。深くにもぼくは、彼が企業経営の達人であることは知っていたが、まさか日本の室町時代の山水画や江戸時代の禅画、文人画などの水墨画どのファ...
投稿日:2015年06月05日
おしゃべりQ館長 その19
ボクネン語録にはいろんなものがあって、みなさんにもよくご存知の方がいるかも知れません。 「絵は観るひとのものだ」「一回しか死なない」「絵はすでにそこにある」「絵には描く順序がある」などなど、数えあげるときりがありません。それらの語録は、だいたいにおいてぼくは理解できているつもりです。 でも、これまで理解し...
投稿日:2015年06月01日
万想連鎖35
ボクネン版画に思いをよせるファンの声を届けるコーナーです。長年の観賞歴が作品の機微にふれていて、味わい深い文章を織りなしています。通信員が発見するボクネンの魅力をお読み下さい。 万想連鎖35 梛 那和 慎二(大阪通信員) 「梛」に出会った。梛(なぎ)という木。この世に半世紀以上も生きていながら...
投稿日:2015年05月25日
ばんばんニュース 第27号
現在、ボクネン美術館ではボクネン展Vol.14『太陽の歓び〜うてぃだがなしの誕生日〜』を開催中です。「太陽を描くボクネン」をテーマに展示会はなかなか見所満載。そのノリに乗じて最近発刊されたのが、『Bang Bang』12g号。展示40点のなかから17点をセレクションしてあれこれと解説させていただきました。いや解説...
投稿日:2015年05月11日
おしゃべりQ館長 その18
おひさしぶりです。Q館鳥ですが、しばらく渡り鳥になっていました。さて、今回のお題は「動機づけ」です。つまりは、うちのスタッフが本土のとある公営美術館に先月行ったときの話です。スタッフが観覧を終えてある美術品ブースの前を通りがかりました。「見覚えのある版画だな?」とおもった瞬間、ブースのオーナーみたいなひとが「棟方...
投稿日:2015年04月30日
絵を待ち伏せる言葉たちNo.28
版画専門誌『版画藝術』(季刊)の広告の誌面を借りてボクネンの作品にボクネン美術館のスタッフが言葉を載せる実験を続けてています。つまり「絵を待ち伏せる言葉たち」というわけです。今回の作品は2011年に制作された『清らかな始まり』(48.0×47.0cm)で、掲載は夏号168号です。ボクネンファンには発刊前に見て頂い...
投稿日:2015年04月03日
万想連鎖34
万想連鎖34 サンボアバー 那和慎二(大阪通信員) 東京と熊本から関西観光に来た二組の友人夫妻を迎えた。たっぷりと京都観光を楽しんだ後、大阪らしい夜をとの希望だったので、日本一の長さを誇る天神橋筋商店街アーケードを散策し、朝ドラ「ごちそうさん」の舞台でもあった天満市場の一角の店に落ち着き生ビールで乾杯。品揃...