[ようこそ美術館へ]黄色の差し色。

 ボクネン美術館には、いろんな外国の方が訪れます。やはり、日本人とは違った鑑賞の仕方をしますので、スタッフとしてはとても勉強になります。それでも作家論、作品論と言うのは危ういものですから注意しなければなりません。

「とても素晴らしい!黄色の差し色が鮮やかでおもしろい!」

この感想は先日、来館した外国の男性でした。

美術館を開館してから、この“黄色”や“青”への反応がとても多いように思います。

例えば、ボクネンはゴッホにとても影響を受けていますが、この“黄色”については彼自身も効果的に使っていることはファンならずともよくご存知だとおもいます。

ゴッホの黄色は“港の灯”や“ひまわり”で存分に使っていますが、“港の灯”はひとの恋しさにつながると言われ、“ひまわり”は入院中のゴッホがじぶんを元気づけるために描いたと言われています。

だからと言って、私たちの誰もがそう言う風に感じるわけにはいかないとおもいます。ちなみに米国人は黄を“臆病者の色”と言ったりしますからね。

どちらにしても、ゴッホ自身は“人間”を感じて黄色を使いこなしたのでしょうね。先述の“黄色の差し色”を指摘した鑑賞者の感想は、ゴッホが表現したように“人間の匂い”のことを言っているのかも知れません。

とにもかくにも“黄色”には100人いれば100人の感じ方があると考えた方がいいとおもいます。(當山)<掲示作品『選択』万象連鎖166>