• 2019-11-05 (火) 16:06
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首里城。

 令和元年10月も末日の未明。目を疑うことが起こりました。沖縄の歴史と文化の象徴である「首里城」が火災にあったのです。この悲しい事件は沖縄県民ならず日本全国にも衝撃を与えました。新聞では世界の人々も悔やみを伝えています。

 「起こりえないことが起こる」というのは、今の世の中もはや不思議ではないのかも知れません。「形あるものはいつか消える」というのもあるでしょう。地震、台風、豪雨などの災害が日本列島を襲いかかってきたのもまだ最近の話です。

福島のイチゴ農家でしたでしょうか。台風20号で気の遠くなるような損害を受けながらも、「前に歩んでいくしかありませんね」とヒョウョウと口にしていました。ほんとうに強いひとというのは、そういうひるむことのない根っこの方で生きているひとたちなんだとおもいます。

「失意泰然」(しついたいぜん=うまくいかなくても思い悩まない。絶頂でも浮かれない)という言葉があります。そんなふうに農家の人たちのようにこらえていくしかありませんね。

とはいえ、「首里城」の火災です。「首里城」は30年の歳月を経て今年2月に復元したばかり。再び関係者の英知が結集しての再建もこれから追々考えられてはいくでしょう。それにしても今の日本列島、いろんな困難がさまざまな地域に降り注いでいます。「首里城」も災害に遭遇さざるを得なかった人たちとともに、前に歩いていくしかないですね。

掲載した作品は、ボクネンが2000年に彫ったもの。光と緑に包まれたうららかな『首里城』です。粘り強く待ちましょう、この勇姿を。(當山)