• 2019-09-03 (火) 15:55
  • カテゴリー:ブログ

桜貝。

 いま開催中の展示会(『記憶の海』)の作品をひとつ紹介しますね。

ボクネン作品には光輝く海、野原に広がる可憐な花々、深い緑を宿した森など、太陽と風が織りなすドラマが多く見られます。

ところが自然のなかで絶望に喘ぎながらも、さまよう“人間像”が描かれた作品も少なくありません。

『やっとみつけたサクラガイ』という作品(1994年)には、誰もが経験したことがあるだろう“淡い恋心”をテーマにしています。作品に憧れのひとへの切なさが痛切に感じられるのですね。

浜辺で偶然に出会った娘に恋に落ちた少年は、月夜の晩にはいつも浜辺で腰をかがめて“桜貝”を探すようになります。「月夜に桜貝を探すと恋が叶う」という島の言い伝えがあるからです。

それから青年は月夜の浜辺で腰をまげて桜貝を懸命に探しているという姿を、村人によく見かけられるようになりました。

美術館で『やっとみつけたサクラガイ』を見つけてくださいね。こん展示会は11月10日まで。(當山)