投稿日時:2019年08月20日(火) 16:13

ジブリ。

 沖縄県立博物館美術館で『ジブリの大博覧会』を見てきました。スタジオ・ジブリ30年間の軌跡なんですね。最初は世界的監督、類を見ない作画技術、秀逸な物語性など、「ジブリ作品」の輝かしい足跡を知っているだけに、そんなに期待を寄せてのお出かけではありませんでした。

 ところが会場に入ってその独特な空気感に圧倒されっぱなし。ショックを受けたのは、ひとつの作品にスタッフ全員が一丸となって取り組んでいることがよくわかる「人間」たちの匂いでした。製作に関わったひとたちが真剣だったからこそ、登場人物たちにも命を吹き込むことができたのでしょう。「ああ、やっぱり感動的な仕事の奥には必ず“人間”の匂いがするもんだなぁ」と…ポツリ。

戦前戦後のディズニーアニメやハリウッドの映画にたちどころに打ちのめされてきた日本のアニメ界のひとたちは必死に闘ってきたのですね。そのなかでも「ジブリ」のスタッフたちは、自力で日本のオリジナリティーを確立すべくこれでもかこれでもかと前進させてきたに違いありません。

ちなみに「ジブリ」というのは“砂漠に吹く熱風”という意味らしいですが、日本ばかりか世界のアニメ界に旋風を巻き起こしたのですね。拍手。ボクネン美術館も、頑張らなくっちゃ。(當山)