[ようこそ美術館へ]早稲田大学文化構想学部のみなさん。

 ボクネン美術館では、夏休みを利用した大学生などが“ボクネン講話”を聴く特設授業がときどきある。今年、顔を見せてくれたのは、早稲田大学文化構想学部の16名の学生たち。引率を務めたのは映画“ガイヤ”にも出演した冒険家の高野孝子さん。現在は、野外・環境家として活動。早稲田大学留学センターの教授でもある。今回の来館は、その大学カリキュラムの一環だ。

この学部は、学問の個別な範囲を超えて新しい領域を切り開いていくという理念を掲げている。開部してすでに10数年にもなるという。今回の授業の目的は、学生たちがボクネンの作品や作家性から研究のヒントになるものを勉強しようというものだ。

 ボクネンが「都会もジャングルである」とか「色を使うときは隣り合うものがお互いに邪魔しないようにしている」などと話し、またキジムナー展にちなんで「キジムナーを実際、見たことがある」という目撃情報の話を繰り広げると、目を丸くする生徒も。

講話が一段落して、最後にボクネンのところまで駆け寄ってくる女子大生。「『節気慈風』の左上隅の風景ですが、あの部分を見てなんだか茨城の故郷の風景を思い出してジーンときました」と感想を述べると、ボクネンも握手を交わして嬉しそうだった。