投稿日時:2018年07月03日(火) 14:59
ようこそ、名護市婦人会のみなさん。
沖縄地方が梅雨明けした6月23日。ちょうど慰霊の日とも重なり、暑さが沖縄らしさを感じさせる週末でした。
美術館の11時オープンとともにさっそく訪問されたのは、名護市婦人会のみなさん。準備万端、ボクネン作品に触れようと、鑑賞の気持ちは高まるばかりのようでした。
開催中の展示会は『水の記憶〜すべての始まり〜』。
ある婦人は「外から来たから暑かったさ。水の作品を見てるとなんだか涼しくなって、気持ちいいさぁ」と率直な感想で笑いを誘い、周囲を和ませてくれました。そして作品に魅入るもうひとりの女性は、「水の表現が版画とは思えない。実際に今ここで、その場所に立ってほんとうの風景を見ているような気持ちになるさ」と作品のリアルさに圧倒されたようす。
さらにボクネンの沖縄の自然を彫り上げた作品には、「展示している作品のなかに、何か懐かしさを感じますね」と60代女性が最近とみに失われ始めている“沖縄らしさ”を描いていることに感慨深い表情をみせてくれました。
その日、訪れたみなさんは、ほとんどが初めての版画鑑賞だったようで、それぞれに率直な感想を述べてくれたのが美術館スタッフも勉強になり嬉しくもなりました。
とくに、もうひとりの60代の女性は、「他の作家さんの作品も好きで見にいくんだけど、ボクネンさんの作品を見るのは初めて。作品には心の中から何か湧き出てきているものがあって、不思議に心があたたかくなりました」と話してくれたのが印象的でした。
名護市婦人会のみなさん帰り際には、それぞれ「楽しかった、ありがとう」を連発。また、ご来館お待ちしております。