投稿日時:2016年05月23日(月) 17:02
ギャラリー散歩
“ストリート(スプレー)ペインティング”というのがあります。街のビルの壁や海岸の護岸によく描かれているので、見たことがあるとおもいます。その“ストリートペインティング”で一躍現代アートで名を馳せたのが、28年前になくなったニューヨークの画家バスキアです。そのバスキアの作品が、最近美術オークションで高額で取引きされたそうです。
バスキアは17歳のころから、地下鉄やスラム街地区の壁などに“ストリートペインティング”を始めています。ぼくもそのバスキアの“ストリートペインティング”を一目見ようと、ニューヨークの夜の街をうろついてたことがありますが、残念ながら見つけることはできませんでした。
さて、この“ストリートペインティング”というのは、自由におもいのたけを描きたいだけ「描きたくる」というもので奔放な感じがよく出ていて、その作家の生の魅力が出ていてとてもいいものです。これに似ているなぁとおもうのは、ボクネンが絵やカレンダーを買ってもらったお客さんに、その場でサインをしながら小さな絵もいくつも描くときがあります。これがなんだか、ファンを前にした“ストリートペインティング”のような気がします。
これを描いているときの作家は、子どものようにとても楽しそうに絵筆を自由に走らせています。それをまのあたりにしているお客さんも、またうれしそうに目を細めながら楽しそうです。絵にサインをしながら、そのばで絵を描くというライブパフォーマンスは、ほんの数十秒で終わりますが、これももうひとつの“ストリートペインティング”なのでしょうね。