投稿日時:2011年04月23日(土) 20:48

【About iconT-2011】それぞれの想い/名嘉太一の場合

大地震のニュースを受けて、遠方の友人の安否確認をする中、東京に移り住んだ岩手県出身の元 HabuBox デザイナー、オガサワラチグサさんの安否確認がとれたのは、Twitter を使ったメールでした。
そして、震災を受けて間もなく、彼女の Twitter アイコンが『微笑むりんご』に変わったのです。

それは、彼女の実家農園のリンゴをもとにデザインしたもので、とても印象的でした。
その Twitter の小さなアイコンに“復興への想い”と“私は前向きに頑張ります”というメッセージが、シンプルにそして実直に、衝動的に詰め込まれていると強く感じ、是非チャリティー T シャツのデザインにしたいと申し出て、快諾してもらいました。
これをきっかけに沖縄側からのチャリティー T シャツデザインも、言葉を使わない icon:アイコンで表現しようという事になりました。
この icon:アイコンは、僕達に実際に起こった出来事の記憶であり、今回の震災に負けない意思と、この現代とを表しているデザインです。
社会的に多くの傷跡を残した震災ですが、集合体としての人間の本能が新たな絆を形成し、社会を修復しようとする自然治癒作用も起こっています。
その証がこのチャリティーイベントであり、この icon:アイコン T シャツなのです。
デザイン付加価値で寄付金を創出するのはチャリティーの大前提ですが、 “ずっと持っていたい”“誇らしいファッション”をファンと共に創ることは、更に大きく普遍的なテーマです。そのことが何にも代え難い、被災地と自らへの支援と活力になることと思っています。
この共同チャリティーの機会を作っていただいた、大城さんはじめとする mamoya のみんな、オガサワラさん、HabuBox スタッフそしてファンのみなさんへ感謝。
HabuBox アートディレクター:名嘉太一
こちらの企画書(Googleドキュメント)をぜひご覧下さい↓
『“HabuBox × MAMOYA” icon-T2011』企画書