投稿日時:2016年04月18日(月) 14:08
ギャラリー散歩
ボクネン美術館では、版画専門誌『版藝』に季刊で広告を掲載していますが、そこで作品に“言葉”を添えるという実験を続けています。ちなみに、この夏に広告する『版藝』は172号になります。作品に“言葉”を添えるといっても、もちろん作品には作家がつけた画題がまずありますから、それは別に必要はないでしょうと言われそうですが、しかし作家のタイトルのイメージと鑑賞者のそれとは必ずしも同じとは限りません。逆に、鑑賞者の数だけいろんな言葉(タイトル)が出てくるはずです。そこで、作品タイトルとは別に観るひとの感性で“言葉”をあてはめてみようということです。
今回の作品は『青峰富士』(せいほうふじ、2016年)。さて、とりあえず鑑賞者を代表しての言葉ですが、上載のように今回は“野合”(やごう)としました。朝日と天頂が落ち合うひとときの時間帯、つまり“野合”というわけです。朝日にも山頂にそれぞれの目論見があるように見えませんか?絵はいろんなひとに、いろんなイメージを広げれば広げるほどいい作品になるとおもいます。
ところで、あなたもこの作品に、あなただけの“言葉”(タイトル)をつけてみませんか。