投稿日時:2015年10月13日(火) 18:01

おしゃべりQ館長 その33

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 今年の1月、小学校から中学まで英語の授業で国際的な人材を育てるという理念をもった沖縄アミークスインターナショナルの小学生たちが、ボクネン美術館を訪れて「模写授業」をやったことを覚えていますか。もちろん生徒たちは版画に挑戦したもので、美術館としても大歓迎でした。その後、そのスタッフは、うるま市栄野比のある同校を訪ね、その仕上がった作品群をみて、感動的したものです。版画だからこそ子どもたちの線や色の感性がいろんな効果として表れたことに、スタッフも新たな発見ばかりでなく、勉強にもなりました。

 それでです。この10月の6日、7日、8日の3日間、またもや71名の子どもたちがやってきて、美術館をところ狭しとかけずり回っては、作品の下絵を完成させました。A3サイズほどの版木240枚を美術館床に敷かれたブルーシートの上に置き、下絵をみんなでせっせとかいたのですが、2日目、3日目も毎日同じように版木を並べ、我慢強く下絵を描き続けたのにはびっくりしました。そのこまかい緻密な作業をみんな3日間もやり通したのです。まったくたいしたものでした。ボクネンもこの話を聞いて、2日目に参加。みんなを大喜びさせていました。

 この3日間の頑張りには、実は大きな理由がありました。これは去年も来て頂いたお馴染みのボルトンあゆみ先生が教えてくれたのです。実はアミークスは来年、5周年を迎えるのです。これを記念して学校生徒全員で大版画を彫ろうということになったというのです。その計画を言いますと、この10月に4年生が版木に下絵を描き、11月には4年生と中学2年生が版木を彫る作業、そして12月には1年生と3年生が彩色をするということになっているというのです。

 この話を聞いて、ボクネン美術館スタッフも顔がほころびっぱなっしです。来年の記念式展での絵の展示が楽しみです。とりあえず、この3日間、下絵を描いた4年生のみんな、お疲れさまでした。

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緻密に描かれた下絵。

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版木に下絵を描いた4年生たち、ピース!