投稿日時:2014年12月01日(月) 14:56

ばんばんニュース 第18号

版版ニュース2

突拍子のない話の続出で会場は笑いの渦。
〜アーティスト・トーク『未定不調和』〜
 去る11月22日、ボクネン美術館で午後4時半よりアーティスト・トーク「未定不調和」が開催されました。ボクネンの今回のお相手は、NHKアナウンサーの大野克郎さん。大野さんと言えば、総合テレビの「インタビューここから」(5月放映)で、ボクネンを取り上げたディレクター。ボクネンにはかなりの興味を抱いている美術好きなジャーナリストです。
 今回も「予定調和の放送界」ではできない対談をやりたいと、満を持して登場。いわゆる、いつもの放送界の聞くだけの立場というのではなく、「食い下がるくらいの気持ちで今日はやってきたんですよ」と、本番前はボルテージがかなりあがっているようでした。
 そしていよいよ本番。イベント進行もトークのテーマである「未定不調和」に合わせたプログラムということで、大きな瓶に入れられたいくつかの「織られた紙」をクジ風に取り出し、それがお題になってふたりのトークが繰り広げらるといった趣向。
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 会場では、トークのお題が「ピンチ」「お金」「苦手なもの」などの突拍子のないお題が飛び出し、ふたりともアタフタするも、やっぱり真面目なふたりは真剣に対応。その「未定不調和」のお題にしっかりおしゃべりを展開していました。その内容も突拍子もないお題だけに、いろんな思わぬ逸話がいくつも続出。会場のみなさんも、大笑い。これまでにない楽しいトークイベントになりました。
 さて、このトーク、良かったには良かったんですが…。最後のボクネンのひとことが、なんだか「宿題」を残したような気がしたのは、館長の僕だけだったのでしょうか。
 つまりボクネンは、ふとこう言ったのです。
 「話の内容は、まとめようまとめようとして『予定調和』になっちゃったね」
 そうなんです。プログラムの進行は『未定不調和』でしたが、内容そのものは『予定調和』だったのです。もちろん、トーク自体が『未定不調和』であったら、観客はとまどいアーティストたちに置き去りにされることもあり得ます。これは要注意です。
 でもぼくはおもったのです。
 アーティストだからこそ、内容も「未定不調和」でいってほしかったのです。おそらくそこには、ボクネンの個人資質がベールを脱ぐのではないかという事件に遭遇するかも知れなかったのです。でもそれは、ちょっとむつかしいことがまだまだありそうですから、これからのイベントの課題として、なんとか挑戦していきたいなぁとおもいました。
 つまり、イベントが終わって帰っていく観客にこんなふうに言ってもらえたら、いいんじゃないかと…。
 「今日の話は、いまいち意味がわかりにくかったけど、なんどもドキドキしたなぁ」
 
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PS イベント終了後のサイン会もご来場のみなさんありがとうございました。