5歳児だって絵画鑑賞だぜ。

 台風9号が走り去った7月13日の午後1時。31℃の暑さのなか美術館を訪れてきてくれたのは、西原町社会福祉協議会からのお客さま、28名。

とは言っても、大人3人とあと25名は5〜6歳の園児たち。もちろん館内はピーチク、パーチク、まるでおしゃべり祭り。引率の先生たちがここは美術館だからと、人差し指を口に当てても、おさまるはずがありません。

ここはもう偶然にもほかの鑑賞者もいないことをいいことに放し飼い状態となりました。そうとなると先生の目を隠れて、逆立ちするものや、絵も見ずにスタッフにおしゃべりを投げかけるだけの園児も。

しかしそのなかでも、スタッフを驚かせたのは『節気慈風』の作品の前に置かれた長い説明書に懸命に食い入っている5歳の園児。尋ねてみると、ひらがなだけは読めるから、それだけを読んでいるというのです。もちろん全文の意味を理解するには無理がありますが、その一所懸命さに私も驚き。末恐ろしい園児だったのです。

さてこの鑑賞者たち。最初は、園児ですから絵画鑑賞は無理だと決めつけていたのは大人の早とちりにすぎませんでした。けっこう真面目に作品を見ていたのです。

ちなみにみんなが鑑賞者として口にしていたのは、「楽しかった」「きれかった」「おもしろかった」などなど。それとユニークな感想を聞かせてくれたのは「怖くてすごかった」という感情移入型の園児。

なかには、「いろんな色がいっぱいあってきれかった」という5歳児にしてはアートの見所をよくおさえた感想も。

いやはや園児は園児なりに美術鑑賞をやっていたんですね。スタッフもよく勉強になりました。みんな、ありがとね。