ようこそ、宜野座村教育委員会のみなさん。

 去る2月21日に美術館へ足を運んでくれたのは、宜野座村教育委員会のみなさん。地域教育部会からの8名様でした。それほど近くはない宜野座村からの来館にも関わらず、熱心に鑑賞していただいたのが嬉しかったです。

今、開催中の『紋様の祈り〜未来へのまじない〜』展の作品には、多彩な表現に驚きつつ質問も矢継ぎ早。

まず、「女のひとの絵が多いようですが、男のひとはいないのですか?」という男性鑑賞者のダイレクトな質問には私も苦笑いです。

「紋様は祈りやセジ(霊力)をつけるための表現ですから、どうしても女のひとになってしまうようですね。ユタ(民間の霊能者)が女性が多いというのもそういうことでしょうね。どうしても男のひとはセジの力は弱いようですから」と私。

「そうですか、そう言えば女のひとはなにか図り知れない底力のようなものがありますもんね」と言うのは、もうひとりの男性。

「夫婦喧嘩をしても、男はかないっこありませんからね。それこそ、家庭を切り盛りする女性には“火ヌ神”(※)が後ろに控えていますから」と私。

「そうですね。おっしゃるセジが女のひとに多く表れるというのは、これらの絵をよく見ていると、よくわかる気がします」。来館者の表情も少し真顔になってきた。

『紋様展』の鑑賞が若干意外な方向に進んだような気がしないでもありませんが、宜野座の皆さん、なかなかツウな来館者だったことに間違いなかったようです。(※沖縄の風習で家庭を守る神のこと)