投稿日時:2016年12月05日(月) 15:28

私の、ひとことコメント。

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 「咲ちゃん、今度の展示会(『闇夜の詩』〜青の魔法〜)で好きな作品は?」と、尋ねる私。

 「『田面富士』(たおもふじ)が、好きなんです」と、すぐさま20代前半の乙女の声を出す渡久地咲ちゃん。ボクネン美術館のスタッフだ。

 「そう…、それはどうして?」と、おじさんモードの声を出す私。

 「青と赤と黄色。それらの三つ色が、はっきりと迷うことなく使われていて、ステキですね。それに黒…もいい」と咲ちゃん。

 「ああ、いつも元気で明るい咲ちゃんらしい感想だね。ストレートな絵が、グッとくるんだね」と、私。

 「そうなんです。シンプルにまとまっていて、この作品好きですね。版画と言う感じがしないくらいです」と目を輝かせる咲ちゃん。

 「ボクネンさんの作品は、いろんな線と色で緻密に表現されていて、それらも好きですが、私はやっぱりこんなふうに、はっきりとした色合い、きっぱりとした表現がより大好きです」。乙女の主張は朗らかに続く。

 「ふんふん。いやいや、咲ちゃんのストレートな感想、いいね。ぼくなんか、いつもカーブ、シュートなどの変化球を投げ過ぎて疲れ気味だよ。今日は、いろいろと勉強になりました。ありがとう」

 「うっふふふふふ」と、乙女の声が美術館に響いた。

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美術館スタッフのいつも元気な渡久地咲ちゃん

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『田面富士』(2016年、93×46cm)

※同展示会は2017年3月20まで。