投稿日時:2016年07月25日(月) 14:33
花も人間も同じ仲間。
久々の本土でのボクネン展がこれから来年にかけていくつか続く。今年のぶんは、まず大阪。東大阪美術センターで82点を集め、7月31日より8月31日までの展示会(『名嘉睦稔の世界展』)。さらに8月3日から8月28日までが石川県は金沢市の「しいのき迎賓館」で64点の作品をそろえての展示会(『太陽の島から』)が開催される。そして、11月30日から2017年1月9日までは、徳島県の「あわぎんホール」での展示会だ。
これらの展示会を通して、ぼくのお勧めは、やはり「花」の作品群だろう。とくに、しいのき迎賓館の「花の展示コーナー」のブースは、ボクネンのアートを知るために興味深いものになるに違いない。というのは「花」の作品が人間との「共振」として描かれていることに注目したいのだ。作品のたとえば「花たち」が「その生きざま」のように描かれているのは、それは絵が「自然と人間の二重写し」ということであり、「花」が自律器官としての「生命力」を人間の自律器官としての「内蔵器官」と共振させているからではないだろうか。
「そんな大げさなものではないよ」とみなさんはおもうかも知れないが、ただ「人間」が「花(植物)」と一緒にいて気持ちいいのは、ただ「美しい」と感じているからだけではなく「花」と「人間」が自律器官において、ほぼ同じ構造でもっているから「共振」するのだとぼくは信じているのである。
だからなのだ。私たちが「花」をみて気持ちいいとおもうのは、「花」と「人間」が似たような生き物なんだよ花を見て感じているからなのだ。つまり「花も人間もからだのなかは、けっこう似ているよ」ということ。そのことを今回の「花の展示コーナー」は十分に感じさせてくれるはずだ。