模写大会を終えて、考察。


かの有名な画家、パブロ・ピカソは晩年88歳の時、「この歳になって、ようやく子供のような絵が描けるようになった」と話しました。
そう、子供達が描く限りなく自由で素直な絵は、世界中の芸術家達が目指す境地なのです。
私自身も、この3回に渡った模写大会で、その事を強く感じました。
「描こうと思っても、この絵は描けない」と。
額縁まで模写したり、
細かく鉛筆で描いた下絵を、完全に無視して思うままに色を塗りつぶしたり、
ボクネンの絵を真似た緑門(樹々で出来た海に続くトンネル)から、滑り台が伸びて、そこから人々にハンバーガーを届けたり・・・。
絶対に描けないし、思いつく事すらきっと出来ません。
名嘉ボクネンは以前、カレンド沖縄さんのインタビューでこう話しています。
「本当にどんな子でも小さい時は天才的な絵を描いている。だけどさ、自分もそうだけど成長すると描けなくなってくるんだよ。教育とか様々な人間社会の中で、絵を描く最初の動機が流されていってしまうんだね。社会の中に染まってしまう。そして“デッサンがうまい人が絵の上手い人”となってしまう。」
「子供のような絵」が市場価値を生み出すか?と問われれば、一部の場合を除き、それは難しいでしょう。
また教育、特に芸術に関わる教育については、教育者の数だけ考え方があるし、いち販売員が提言など出来ることではありません。
でも、子供たちが自由に、思うままに何かを表現出来る場が「全く無くなる」事は避けなければいけないと、個人的には考えます。
だから私はボクネン美術館を「自由に何かを表現したい」という子供達がいて、それをサポートしたいと思う親御さんがいた時に、「じゃあ、取り合えずボクネンさんトコの美術館に行ってみよう」と思われるような場所にしたいと思います。
そして、そういう事に興味がある人達が、ワクワクするようなイベントを組んだり、エキサイティング出来るようなアートグッズを集めたりする事が我々ギャラリースタッフの大事な仕事だなぁ、と今回のイベントを終え、改めて感じました。
ほらね、子供たちの描いた絵が、ひとつのお店のマーチャンダイジングにも、大きな影響を与えてしまっているわけです。凄いですよね〜。
そして、ここにもまた大いに影響されてるアーティストが。


この模写大会の様子は、名嘉ボクネンのFacebookページのアルバムでご覧頂けます。
スタッフ/ケンタロー