投稿日時:2018年11月19日(月) 14:38

『版画藝術』No.181(秋号)に広告掲載中。

 ボクネン美術館では、版画専門誌『版画藝術』に季節ごとの広告を掲載しています。そこでは試みに作品のタイトル以外に言葉をのせるということをやっています。「絵は見る人のもの」というのは、ボクネンがよく口にすることですが、これにならって作家以外の言葉を作品にのせていこうというわけです。

作家以外だとどんな「タイトル」や「言葉」がつくのだろうかということですね。見るものによって広がりを見せる作品世界。見るひとの数だけ想像を広げてみようということになります。ですからあなたもひとりで挑戦してみてはいかがでしょう。

そこで今回のお題は2001年に制作された『把羅和武乃森』(パラワンの森、184×469cm)。ご承知のように「パラワン」はフィリピンの地で、フィリピン人、アメリカ人、日本人、台湾人…などいろんな国の人がこの大戦のために犠牲になったところです。作家はフィリピンに足を伸ばしたとき、そのことをよく肝に命じて作品に取り組んだということがよくわかります。

それで、この作品につける言葉は「赤い森」にしてみました。(作品は開催中の「生命の息吹」にも展示しています)