投稿日時:2017年12月04日(月) 15:40

ボクネン、城間英樹さん(デザイナー)と対談。

11月も残り少ない29日。琉球・沖縄の時代と世代をつなぐ知的好奇心マガジン『モモト』の企画で、ボクネンと城間英樹さん(デザイナー・写真右側)の世代を越えた対談が行われた。20歳近くも違う二人のクリエイターが、沖縄のデザインやクリエイティブについての2時間もの熱い対談はノンストップ状態。

城間さんは、琉球ゴールデンキングスのロゴやキャラクターを中心に様々な分野のキャラクター製作に関わっている今売れっ子クリエイター。海外も視野に入れて、アニメ製作にも取り組んでいる。

対談のなかで城間さんは、まず1980年代の沖縄に広告代理店が進出し始めた頃の話に関心を示した。沖縄のデザインの歴史について色々と聞いて見たいと言うのが城間さんの希望。その日の対談テーマでもあった。

まずはボクネンがデザインと出合ったころの話に目を丸くした。ボクネンがデザインを目の当たりにしたのは、伊是名にいたまだ中学の頃。船員が時々島に持ってくるアメリカの『ペイントハウス』や『プレイボーイ』に目を奪われた。雑誌のなかの女性のヌードを見たついでに、英語のロゴタイプや誌面のレイアウトにも興味を持ったのがデザインとの出合いの初めだと言う。

その話に、さすがの城間さんも時代独特の衝撃に驚きを隠せない。

城間さんは沖縄のデザインと言っても“こってり”したものには拒否反応を示しながらも、沖縄ならではのデザインを世界に発信していきたいと言う。

これについてボクネンが、沖縄は他の地域に比べて圧倒的に太陽の“光量”が違うから、どうしてもそこから生み出される“色”が原色になってしまい、それが沖縄の個性にもなると言う。これを聞いた城間さんも“光量”の話には特に耳を傾けた。ボクネンは沖縄の人が普通に原色を使えるのは、その“光量”のせいなのだと。これはどうしても避けることはできないと言い切った。

城間さんは最後に、今後沖縄から発信する沖縄にしかないものを目指したいと強調する。そして世界に届けて行くようなクリエイティブを目指して頑張って行きたいと目を輝かせた。(詳しくは『ももと』最新号で)