投稿日時:2017年10月16日(月) 14:38

海洋文化はスゴイぞ。

 この10月7日。本部の海洋文化館が熱いトークで沸いた。海洋博公園管理センターがコーディネートする『高良倉吉×名嘉睦稔クロストーク』が、海洋文化教室(第4回)の一環として行われたのだ。

 高良氏の学術的な見地とボクネンの芸術哲学的なクロスは、笑いあり含蓄ありで会場の皆さんもステージに注目しっぱなし。

 高良氏はボクネンを「海洋文化のかたまり」と評し、「風を身体化」したボクネンにそのユニークさを讃えた。また、海洋文化について高良氏は、東シナ海にだけ目を配りすぎて、太平洋域に関心を向けなかった沖縄の人々に喚起を促した。南北大東が開拓されたことによって、沖縄県は海洋文化に対する視野が広がるようになったと言う。

 一方、ボクネンは海洋大陸からの影響を感じるといい、自然の大切さを話した。今生きている人たちが、「自然がなくなった」という言い方には疑問があるといい、考えて欲しいとも。そもそもビルや公園にも「自然」は十分に感じることができると言う。ただ、いま生きている人たちは、感じようとしないだけだ、と力説した。

 二人のトークは、質問コーナーの時間がなくなるほどの盛り上がりだった。この日のメニューは最初、映画『地球交響曲第4番』(名嘉睦稔編)があり、トークの後には高良・名嘉両氏が案内する「おきなわ郷土村ツアー」もあり、大好評だった。