投稿日時:2015年01月30日(金) 17:27
ばんばんニュース 第24号
ボクネンがやってきたぞ!
〜あのアミークスの生徒たちの展示会が始まった〜
みなさん覚えていますでしょうか。昨年10月の16日と17日にボクネン美術館を訪れて、版画の下絵を描いていったアミークスのこどもたち。そうです。授業をすべて英語で行い、国際人を育てようようという学校法人の「沖縄アミークスインターナショナル」の生徒たちのことです。そこで、みんながボクネン美術館で描いた版画が仕上がり「いま展示会の開催中です。ぜひいらしてください」という連絡を受けたのです。
ボクネンとスタッフがアミークスを訪れたの1月29日。昨日の午後のことです。
今か今かと待ちわびていた子どもたちは、ボクネンが姿を現すや大騒ぎ。なんともサイン攻め状態に。これは収拾したのは、頼りになるあのボルトンあゆみ先生でした。子どもたちは版画を仕上げた感想をボクネンに伝え、ボクネンからは仕上がった作品の感想を聴くようにみんなに告げたのです。
「ボクネンさんのように速く彫ってみたけど、うまくいかななったよ!」(みんな笑い)
「ほらほら、あれ観て(みんなで描いた『大礁円環』を指さしながら)、あんなに血が飛び散ったみたいに、なんだか失敗したみたいだね。あっはは」(みんな大笑い)
みんな版画のむつかしさを知ったようす。
でも、そこでボクネンがうれしそうに声をはずませました。
「そうだろっ、みんな失敗したって最初はおもったでしょ? でもね、版画はやっていくうちに、そうじゃなくなるんだ。意外とうまくいったな、なんておもうんだよ。つまりね、版画には失敗なんてないんだ。彫った版を刷ったり裏から彩色していくうちに、なんだかうまくいっていることが次第にわかってくる。これがおもしろいんだな、版画はね」
……。みんな黙りながらも、ボクネンの話にうなずきながら耳を傾けています。
そこで、みんなじぶんで使っていた失敗という言葉がどこかに飛んで行ったように笑顔に。
「版画に失敗なんてないよ」という言葉にみんな晴れ晴れとした表情になってようで、なんとなくうれしそう。
「小学校では版画に裏から色を塗るという“楽しさ”を教えてくれない。だから、みんながおもいっきり彩色してくれたことに、とってもうれしい。それに、みんながそれぞれに素晴らしい作品に仕上がっている。これからも版画を続けてくれると、とってもうれしい。ぜひ、続けてね」
憧れのボクネンに褒められて、みんな笑顔満開。大きな拍手で大喜びでした。