ボクネン展vol.20「風の聲」〜古層からの手紙〜

次回企画展のご案内です。3月25日(土)よりボクネン展 vol.20『 風の聲(かぜのこえ) 』〜古層からの手紙〜と題し、新しい企画展がスタート致します。

「伊是名の神々を乗せた風が、身体を通過していくんです」。雑誌取材でボクネンは、こう語ったことがあります。「小満芒種」(すーまんぼーすー)・「夏至南風」(かーちーぺー)・「新北風」(みーにし)・「真南風」(まふぇ)…。これら神々の手紙たちは季節ごとに風に乗って島の回廊を通り抜けてやってくるのです。ボクネンはいつも「風」に心を奪われています。画題、文章、取材のなかにも「風」は何度も取り上げられ、版画の発想にも「風」が満ち溢れています。さらに作家の幼年期の記憶では「風は少年を母の懐からどこか遠いところへ攫(さら)っていくもの」でもあります。これは作家が子どもの頃から「風」が運んでくる人間の“喜びと哀しみ”(神の存在)も識っていたことになります。言わば、ボクネン芸術の基層には画想の「風」が吹いているのです。今展示会『風の聲』はボクネン作品の基層に吹く「風」を読み解くという趣旨で開催されるものです。この機会にぜひ足をお運びください。

ボクネン美術館館長 當山 忠