投稿日:2015年09月14日

おしゃべりQ館長 その29

おしゃべりQ館長 その29…

 一昨日の9月12日、土曜日。午後4時半より久々にアーティスト・トークが開催されました。タイトルを『絵の舟に乗って』と銘打ち、「絵の力」を考えてみようというのがテーマでした。会場には早々と50名余りのみなさんが集まっていただき、なにやらこれまでと違う雰囲気に興味津々。というのもステージにはギターが置かれ、横にはボク...

投稿日:2015年09月07日

おしゃべりQ館長 その28

おしゃべりQ館長 その28…

 15年前である。ニューヨークの美術館を、ほぼひとりでブラブラしたことがある。ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館などだが、ほかにも小さな美術館がたくさんあり、街がまさにアートに溢れていた感があった。その間、お気に入りの画家の作品を立ち所に観ることができて夢のように...

投稿日:2015年08月31日

おしゃべりQ館長 その27

おしゃべりQ館長 その27…

 もう20年以上も前のことだとおもう。プロジェクト・コアのみんなで伊是名島へ旅行に行ったことがある。余談だが、これを当時は「コア・トレ」と言った。もちろん、そのときボクネンの生家も訪ねた。  生家に行った際、僕はなにげなく裏部屋に入ってみて、びっくりした。そこに、油絵が一枚だけ壁に掛かっていたのである。とくに驚い...

投稿日:2015年08月25日

おしゃべりQ館長 その26

おしゃべりQ館長 その26…

 ある作品を前にして、遠い過去を憶い出してしまうなんてことはありませんか。私の場合、大体が風景ということになります。例えば、ゴッホの『アルルの病院の中庭』(1989年)を見ると、なぜか昔訪れた親戚のアパートの外廊下から見た中庭を憶い出したりします。また、岸田劉生の『道路と土手と塀』(1915年)では、小学校のころ野...

投稿日:2015年08月18日

おしゃべりQ館長 その25

おしゃべりQ館長 その25…

 今回は、ボクネン作品について話してみたい。おもえば『Bang Bang』(館長の言説誌)や、新聞等でもけっこうボクネン作品の批評はやってきたつもりだが、いまだもって、納得のいく言説をやった試しがない気がする。私の実力のせいもあるのだが、とにかくボクネン作品のカテゴリー的な「引き出し」が多いことが私の筆力のおぼつか...

投稿日:2015年08月10日

おしゃべりQ館長 その24

おしゃべりQ館長 その24…

 先月の7月25日から、ボクネンの『ともだち展』が始まっています。ちなみに、この展示会、11月23日まで開催してますので、みなさんぜひ足を運んでくださいね。さて『ともだち展』の話を少しばかりしてみます。作品は全54点。まあ、まさに「ともだち」に関する版画がならんでいるわけですが、これはボクネン自身が彼の故郷にさまざ...

投稿日:2015年07月27日

おしゃべりQ館長 その23

おしゃべりQ館長 その23…

 「戦争画」について  日本の敗戦から70年が経過した。国会では安保関連法案が衆議院を通過し、参議院での審議に移ろうとしている。日本もかまびすしい状況になっているのだ。そんななか、巷では「戦争画」なるものが、いろんな戦後70年企画と結びついて世をにぎわせているようだ。さて、こんなときだからこそ、「戦争画」なるもの...

投稿日:2015年07月22日

絵を待ち伏せる言葉たちNo.29

絵を待ち伏せる言葉たちNo.29…

 版画専門誌『版画藝術』(季刊)の広告誌面を借りて、ボクネン作品に館長が言葉を載せる試みを続けています。これから出るのは秋に出る169号ですが、ブログに来て頂いているみなさんにいち早く紹介したいとおもいます。 作品『飛蝗』(ひこう)。2006年制作、サイズ95.0×93.0 cm...

投稿日:2015年06月29日

おしゃべりQ館長 その22

おしゃべりQ館長 その22…

 今日は絵を観た印象を言葉にする「記事」と「評論」の違いについておしゃべりしてみようとおもう。これまではこのことが、あまりぼくも気にならなかったのだが、ここにきて少しかんがえを詰めてみようとおもう。  まず「記事」と「評論」は、まったくもって目的自体が違うということである。「記事」の目的は新聞雑誌などで不特定多数...

投稿日:2015年06月22日

おしゃべりQ館長 その21

おしゃべりQ館長 その21…

 ひとは何気なしになにかを発見するときがある。発見というと大げさだが、じぶんなりに納得いったと言った方がいいかも知れない。今日のお題は、「絵はなにが特徴づけるか?」ということについて話してみたい。  もちろんそのことにつていは、ずっと考えてもいたのだが、やはり決定的な(私的に)答えを出せずにいた。たとば、「小説は...