• 2018-04-02 (月) 14:20
  • カテゴリー:ブログ

絵って不思議なものですね。

美空ひばりの「人生って不思議なものですね」ではないですけど、「絵って不思議なものですね」とおもったことがあります。

ボクネン美術館での展示会10回目(『モノクロームの歌』)のとき、当時は英語のタイトルも添えようと懸命に訳していたことがあります。それで上に揚げた作品『牛頭』(ごず、1989年)を英語で外国人の大学教師につけてもらおうと依頼しました。牛頭という言葉そのものが仏教用語でもありましたので、散々その先生も訳に困ったことだろうと思い気になっていました。

そしていよいよ訳がその先生からきたのです。それは『My Sidekick』というものでしたが、とりあえずその意味を聞いてみると、「幼なじみ」や「親友」かなんかの意味だというのです。

そのことを作家に話すと、なんと「そうなんだ、その農耕用の牛は小さい時からいつも一緒でとても仲が良かったんだ」言うのです。もちろん、その大学の先生、作家のことは会ったこともないし知りもしません。

その訳した大学の先生、『牛頭』を見て直感的に、そのタイトルをつけたのだと思いますが、それにしても、会ったことのない作家と鑑賞者がまったく同じことをこの絵に感じたというのには驚きでした。

絵には言葉にはない「人と人を結びつける力」のようなものがあるんだなとつくづくおもいました。