もうすぐ『紋様展』。

 今週の11月17日(金)からボクネン美術館では新しい展示会『紋様の祈り〜未来へのまじない〜』(全71点)が始まります。なんだか、わかりづらいタイトルかも知れませんが、スタッフみんなで、興味深いワクワクするような展示会にしようと張り切っていますので、ぜひ足を運んでもらえると嬉しいです。

この展示会のテーマである“紋様”のことを少し話してみたいと思います。

例えば、葛飾北斎の晩年の作品に、上野祭屋台天井絵『男浪』、『女浪』というのがありますが、これは『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』に描かれたあの荒々しい浪の部分を取り出したものです。

この北斎作品は、”紋様”やテキスタイル風にデザイン化された絵です。つまり北斎は晩年、少なからずとも「紋様化」に興味を示していったのではないのかとおもわれる節があるのです。

もともと“紋様”と言うのは、古代人が幸福を招き入れることや悪魔祓いに使っていました。つまり“紋様”を描く(彫る)ことは、“祈り”を込めることであり、そしてその“紋様”に“霊力”が授かることを願ったものだと言えます。

北斎は死期の近いのを見越して、上野祭屋台天井絵『男浪』、『女浪』の作品になんらかの“祈り”を込めたような気がしてなりません。つまりそれは“遺言”のようなものでしょうか。

ボクネン作品にも、たくさんの“紋様”が彫られています。さて、今度の展示会では、どんな “祈り”が込められているのでしょうか。あなた自身の目でお確かめください(掲示作品『WATARI』2011年、30.0×60.0cm)。<やま>