神さまはジュゴンに乗って。

 昨日の8月5日(旧暦6月15日)は、伊是名勢理客の“うんなー”の日でした。ぼくも、この豊年祭(綱引き)には何度か見に行き、参加もしたことがあります。

 綱引き前の“道ジュネー”には、部落の拝所や、その年のめでたいことのあった家々をまわり、村人みんなでお祝いと祈りを捧げます。そんな風に夕方から深夜までみんなで行進するのですが、暗い道々を歩いているときは、確かに神さまが、身近にいるような気がしました。

 ところで、ここで疑問がありました。祭りが終わって神さまも、ニライカナイへ帰って行くはずですよね。どんなふうに、神さまはニライカナイに帰っていくのでしょうか。素朴な疑問ですが、それがたまたま琉球古歌謡集“おもろ”に、そのことが出でいたのでびっくりしました。

 「イエーイ、イエーイ いいですね、間切ノロは。鎧を引いて遊ぶ。私ニライの神は、ジュゴンの口をとって、いとま乞いをします」。こんなことが書いてありました。つまり、「神さまは、ジュゴンに乗って帰りますね」という意味なんです。

 昔の琉球の人々は、びっくりするほどロマンチックです。