ギャラリー散歩

芸術脳スナップ

今週の月曜日、1月19日。浦添市てだこ大ホールにて『茂木健一郎新春講演会「芸術脳」』がありました。第1部が茂木さんの講演。続いて第2部は茂木さんと日曜美術館でお馴染みの井浦新さん、そしてボクネンを交えてのクロストークが行なわれました。会場では200名余りの観客の笑いあり真剣な応答ありで、楽しい3時間余りが過ぎていきました。

第1部で茂木さんは「芸術は癒しであり、苦しさを情熱に変えるもの」で「芸術を通して自分を知ることができる」、そして「それが、自分の幸せにつながる」と、ステージを飛び回りながら“芸術の癒し”効果を熱弁。芸術がいかに私たちの人生のなかで恵みを与えるものであるかを説きました。会場のみなさんも、自分の「不思議体験」や「子育て」のことなどを脳の関連のなかで質問。みなさん、茂木さんのわかりやすい答えに興味深く聴き入っていました。

ところで私たちの興味をさらにかき立てたのは、3人のクロストークの内容。それはもうトークのあいだ、みなさん興味津々で、会場は大盛り上がりでした。ボクネンが小さいころ、崖から飛び降りたり、霊を見たり、指が6本あったなどの話をすると、茂木さん、井浦さんはのっけから目を丸くして、さすが芸術家は違うなという驚きの表情。それからは、茂木さん、こんなに話がおもしろいのなら「ぶっちゃけ話」でいこうと、ますますエンジ全開に。

そして、井浦さんがお墓や霊場をいつも各地に訪ねることがよくあると話を切り出すと、話は沖縄のお墓や御嶽の話へ。

「沖縄のシーミー(清明祭)は、みんなで墓の前でごちそうを食べるんですよ」とボクネンが話し、それは祖先と繋がっているという証だと説明すると、さすがの茂木さんも「これは聞いたことがない!」と、またもや驚きの表情。カルチャーショックを隠せぬようでした。井浦さんも、お墓や霊場とかは全国を訪ねて歩くのだが、そういう話は聞いたことがないと感心しながらも終始沈黙。話は井浦さんがもっと興味をもつ「御嶽」の話へ。

「森のなかに射す陽射しや風で木枝が揺れるという、そんななにもないところに“御嶽”があるんですよ」とボクネン。

若干、衝撃的な沖縄文化の話に、茂木さん、井浦さんも好奇心が最高潮に。

そんなこんなで、いつのまにかイベントは終了時間へ。結局、クロストークは「芸術脳」というより「沖縄文化論」の話の方へ落ち着いたようでした。それでも会場のみなさん、茂木さんの博識の痛快無比のおしゃべりや軽快な進行に大好感。大満足で会場をあとにしたようでした。