投稿日時:2013年12月19日(木) 16:41

ばんばんニュース 第6号

版版ニュース2 

 昨日、いらっしゃった美術館へのお客さんを紹介しますね。ジョーさんと明美さん夫妻で、ふたりともアメリカ国籍です。ジョーさんはフィリピン生まれで、明美さんは沖縄生まれ。それぞれにアメリカ人になったということです。ジョーさんはいま嘉手納基地で経理の仕事をしている事務系のかたでシビリアン。ところがジョーさん、美術館に入ると、1点1点を丹念に観てあるく真剣さ。奥さんの明美さんも、その真剣さにもうなれているようすでしただが、その理由を聴いてみました。「実はジョーは絵が大好き。小さいころから画家になりたかったが家の事情がゆるさず、この仕事についたのです」。明美さんの話を聴いて、その絵を観る真剣さになっとくがいった次第でした。ところでご夫婦は沖縄に来る前は、旅行社に勤めていたことで、世界じゅうのいろんな国々をまわったそう。アフリカ、フランス、イギリス、アメリカなどなど数えあげたらきりがないといいます。そのとき、もちろんジョーさんは、各国の美術館をくまなく鑑賞して歩いたそうです。そういう絵好きで美術館に詳しいひとが、美術館を褒めてくれたことがなによりうれしいことでした。そして、ボクネンの版画もだいぶ気に入ったようすでした。とくに色使いには感心を示したようで、ブラジルの画家で「ブリトー」(Amir Brito Cador)にとてもよく似てるっていうことでした。さっそく、その「ブリトー」の作品をネットで検索したのですが、鮮やかな色づかいは確かに近いものがありますが、やはりブラジルと沖縄の光が違うんだと納得させられました。沖縄には沖縄の、ブラジルにはブラジルの「色づかい」があるのだと勉強させられました。ジョーさん、明美さん。ご来館ありがとうございました。

BBN-6
          左から明美さん、ジョーさん。